諏訪湖の御神渡りの観測が恒例により1/5(水)の小寒の早朝からスタートしまして2月3日節分までの約1ヶ月間は毎日の観測でした。
2022年2月19日、4季連続で「明けの海」御神渡りが出現しなかったことを神に奉告しました。
2/3で観測は終了しました、今季は残念ながら「明けの海」となって御神渡りは出現しませんでした。
1/29湖面は大部分が解氷して2022年の御神渡りは日中の気温も上がってきているのでもう無理だと感じています、この状況から今季は「明けの海」となると思っています。
御神渡りがいつ出来るのかの条件としてマイナス10℃以下が連続2~3日以上続く必要がって、氷が膨張してせり上がって出来る筋も1本ではだめで3本が確認されて初めて御神渡りできたこととなっています。
もう大寒の20日も過ぎたのでこの時期が御神渡りができるかどうかの山場だと思っています、湖畔に強風で解けて氷が打ち合った様子を御神渡りをイメージしながら大勢の大人や子どもが見学に見えていました。
そんな諏訪湖の今を御神渡りが出来るまでの観測の様子を情報収集して状況によっては現地におもむき写真や動画でもお知らせしたいと思っています。
この御神渡りの観測は諏訪市小和田にある八劔神社の宮坂宮司と氏子総代の関係者によって毎朝6時30分から日の出前の身を切るような寒さと戦いながらの観測となっています。
観測の場所は諏訪市豊田の舟渡川河口にある観測地点で気温や水温を測ったり氷を割ってその厚さを測ったりしていますね。
諏訪湖の全面結氷の確認は舟渡川河口から目視で確認してその状況に応じては立石公園の諏訪湖が一望に見える高台にも足を運んで双眼鏡で観測して判断もしていますよ~。
なお、ご存じだと思いますが、この御神渡りはの読みは「おみわたり」と読んでいます。
諏訪湖の御神渡りいつなのか観測の記録 2022
観測期間の記録として現地を取材した様子や新聞等の記事も参考にしながら記録として書いてます。
- 1/5(晴天)6時30分から観測を開始
気温は氷点下7.8℃、湖面は70%ほどが薄氷です。
5ミリ程度の氷を斧で穴を開けて水温を深さ20cmで1.2℃でした。1985年以降は御神渡りは全体の約3割の年で見れており御柱年では5割の確立ですで、この冬は寒い予想なので期待が膨らんでいるようです。
- 1/7(晴天)諏訪湖の全面結氷を認定
観測3日目での認定は1989(平成元年)以降では4番目に早い記録です。
気温は氷点下5℃、水温は0.9℃で氷の厚さは5ミリ~2cmです。湖面からの観測ではほぼ全面結氷でしたが、慎重を期して高台の立石公園に移動しての確認で4季ぶりの「御神渡り」に期待!
双眼鏡を使って全面結氷を確認することができました。
- 1/9 (晴天)2度目の全面結氷
7日の昼から8日にかけて一部氷が解けてが9日朝に再び結氷しました。
諏訪湖の氷は順調に育っており御神渡りのできるまで結氷と解氷を繰り返しながら氷の厚みが増していけば良いですネ。
- 1/11(雪)薄氷の湖面は雪景色
氷りの上は2cm位の積雪、気温は氷点下0.5℃、水温は1.5℃、氷は8ミリ
- 1/12(晴れ)氷が無くなった諏訪湖
気温の上昇で諏訪湖の氷は解けちゃいました、サイコロいえば振り出しです。
前日まで6割程度の氷は消えてしまい湖面は風に吹かれて波打っています。
気温は氷点下3.5℃、水温は2.2℃ - 1/13(晴れ)再び結氷
一夜にして再び広範囲で湖面が氷ったが全面結氷ではありません。
気温は氷点下7℃、 氷の厚さは8ミリ - 1/14(曇り)氷が湖畔に打ち寄せられた
風が強く前夜には雪が降って少々積もった。
気温は氷点下5.5℃、氷の厚さは1~2センチほど
日中は強風で氷が砕かれ激しく波打っている。 - 1/15(晴れ)3度目の全面結氷
油氷で鏡のような全面結氷。
水温は0.3℃、氷の厚さは約1センチ - 1/17(晴れ)全面結氷、御神渡りの卵が発生
旧六斗川河口から下諏訪方面にかけて1本の小さなせり上がりを確認しました。
- 1/18(晴れ)6回目の全面結氷でしたが午後には氷が割れて岸にせり上がった
夕方見に行った様子ですが、風が強く氷は壊れて岸に吹き上がっていました、その先の諏訪湖は解けて波高しでした。
- 1/20(曇り)大寒、全面結氷沖合70mで観測
19日は解氷したが再び全面結氷、氷の厚さは7センチ
解氷した氷の断片が湖畔東側(下諏訪町高木)の岸に打ち寄せられていましたが、重なり合った氷は大人の背丈くらいにもなっていましたね。
- 1/21(快晴)諏訪湖の岸辺に打ち上がった巨大な氷り
下諏訪町高木付近です、解氷した氷が強風で打ち上がっていました、少なくとも氷の厚さは15センチくらいでしょうか!
- 1/22(快晴)8度目の全面結氷、舟渡川河口の斧で割った氷を見学
気温-11.3℃で観測を初めて最も低く氷りの厚さ10センチ。
午前11時の比較的暖かい時間帯での見学でした、土曜日のせいかな家族連れの見学も目立ちました。 - 1/23(曇り)全面結氷、御神渡りの兆候あり
旧六斗川の河口から約20mの地点で下諏訪町方面にのびる氷りのせり上がりの筋を確認。
日曜日で下諏訪町高木の氷りの山は見学者であふれていました、氷の山の手前には氷りに登らないようにロープが張ってありました。湖面の氷に亀裂 「御神渡り」今シーズン初の兆候 諏訪湖|NHK 長野 … – https://t.co/52iLi2rcTLhttps://t.co/6LafTVMAT5
— 長野ニュース (@naganonews) January 23, 2022 - 1/24(快晴)昼頃の諏訪湖、立石公園
昨日のニュースで旧六斗川の先に御神渡りの卵ができたと聞いたの見に行ってみましたが、風は強くて身に刺すような寒さでした。
肝心の御神渡りの筋は解けたのかな残念ながら確認はできませでしたが、御神渡りの筋が出来たところの下諏訪方面を撮って見ました。
昨晩2センチほど雪が降り気温も3月並の暖かい朝で立石公園から諏訪湖の沖合を見ると氷が解けて強風で波打っていました。
- 1/25(晴れ)御神渡りもともう少しで寒さが揺るんでる
- 1/26(晴れ)御神渡りの観測開始で3週間たちました
小寒の1/5から毎朝6:30から舟渡川河口で観測が始まっています。
気温は-1℃で暖かい陽気となっていますね。諏訪湖の沖合の氷はすっかり解けて水鳥がさくさんたわむれています、御神渡りの期待はこれからの寒さを見ても暖かい感じで期待は遠のいた感じです。
- 1/27(晴れ)強風で舟渡川河口は解氷
- 1/28(晴れ)諏訪湖は大部分が解氷で波打っています
御神渡りは残念ながらもう無理にだと思っています。
- 1/29(晴れ)えっ!プチ御神渡り?
- 1/30(曇り)御神渡りが出来ない「明けの海」でしょうか
- 1/31(晴れ)節分寒波に期待したい
湖面の氷は解けて地上からの観測です。
- 2/1(晴れ)しぶき氷り
強風で波打って氷がつららとなっていました。
- 2/2(晴れ)連日の解氷で「明けの海」
3日の節分で観測は終了予定。
- 2/3(晴れ)観測最終日、『明けの海」を宣言
4季ぶりに御神渡りを期待したが出現しなかった、自然は厳しかったね!
- 2/7(快晴)再び諏訪湖に一面薄氷
-8℃の寒さで薄氷が張りましたね。3日で観測は終了でしたが、その後も観察総代の限られた役員さんで継続していましたが、宮坂宮司さんも今日が最後かな~て語っていました。
- 2/19(晴れ)神前に「明けの海」を奉告
御神渡りができなかったことを神前に報告しました。
結果を書いた注進状を諏訪大社に奉奠(ほうてん)して、諏訪大社から宮内庁、気象庁にも報告されいるんですね。下の写真は拝観式で使う予定だったしめ縄を焼いている様子ですよ~!
諏訪湖全面結氷の日
1/5小寒からの観測で全面結氷したり解けたりでの一進一退の状態のようです、全面結氷した日にちだけを書きだしてみました。
- 1/7(金)
- 1/9(日)
- 1/15(土)
- 1/16(日)
- 1/17(月)
- 1/18(火)
- 1/20(木)
- 1/22(土)
- 1/23(日)
今までの御神渡りの記録や拝観式
2021年までの御神渡りが出来た記録やその時の拝観式の様子はこちらのブログを併せてご覧ください。
拝観式では諏訪市から始まって、岡谷市から下諏訪町と諏訪湖を周遊しての記録をまとめてあります。
舟渡川河口の御神渡りの観測地点のアクセス
早朝の観測の見学は寒くて無理な方は日中での見学でもしませんか?舟渡川の橋のたもとに駐車できます、地図では赤く囲ったところ車はおけますよ~。
湖畔を上諏訪方面から豊田方面向かって、この舟渡川の橋の右側が諏訪湖で、渡りきった左側に車がおけます。十数台は駐車できる感じです。奥に見える建物はすわっこランドです。
諏訪湖の御神渡りのまとめ
- 1/5の小寒から御神渡りの観測を開始しました。
- 1/7には速くも諏訪湖が全面結氷で例年より早い記録となっています。
- 氷ったり解けたりで一進一退の状況が続いています。
- 1/20の大寒で寒さも戻って御神渡りの卵の発生も確認。
- 解けて強大な氷りの塊が湖岸に吹きあがって人気スポットになっています。
- 諏訪湖の氷上に人が続々でていて注意の呼びかけ。
- その後、春先のような気温で諏訪湖の沖合は氷が解けて水鳥がたわむれている。
- 2/3節分で御神渡りの観測は終了しました。
- 今季は「明けの海」を宣言
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