諏訪大社の神様がいる時期について調べると、「春宮は春から夏、秋宮は秋から冬」と聞いて、いつ参拝すればよいのか迷う方もいるでしょう。
結論からいうと、下社では御霊代が2月1日に秋宮から春宮へ、8月1日に春宮から秋宮へ遷されます。
そのため、御霊代の遷座を基準に考えると、2月1日から7月31日ごろまでは春宮、8月1日から翌年1月31日ごろまでは秋宮と整理できます。
ただし、これは「もう一方のお宮には神様がまったくいないので、参拝しても意味がない」という意味ではありません。
諏訪大社は上社前宮・上社本宮・下社春宮・下社秋宮の四社で成り立つ神社なので、遷座の意味を知ったうえで参拝することが大切です。
この記事でわかること
・諏訪大社の神様がいる時期をどう考えればよいか
・2月から7月の春宮と、8月から1月の秋宮の違い
・2月1日と8月1日に行われる遷座祭の意味
・上社前宮・本宮と下社春宮・秋宮の違い
・時期を気にするときの参拝先と四社まいりの考え方
諏訪大社の神様がいる時期は?まず結論を確認

「諏訪大社の神様がいる時期」を知りたい場合、特に関係するのが下社春宮と下社秋宮です。
下社では、御霊代が一年の中で春宮と秋宮の間を遷ります。
2月1日には秋宮から春宮へ、8月1日には春宮から秋宮へ御霊代が遷されます。
この遷座を日付で整理すると、参拝する時期と下社のお宮の関係がわかりやすくなります。
| 時期の目安 | 御霊代が遷る下社のお宮 | ポイント |
|---|---|---|
| 2月1日〜7月31日ごろ | 下社春宮 | 2月1日の遷座祭で秋宮から春宮へ |
| 8月1日〜翌年1月31日ごろ | 下社秋宮 | 8月1日のお舟祭で春宮から秋宮へ |
たとえば5月に下社へ行くなら春宮、10月に行くなら秋宮が、御霊代の遷座という点では時期に合ったお宮になります。
一方で、春宮と秋宮のどちらか一方しか参拝してはいけないという決まりはありません。
時間に余裕があれば、時期に関係なく春宮と秋宮の両方を参拝する方法もあります。

「神様がいる時期」という言葉だけで判断せず、「御霊代が春宮と秋宮の間を遷る時期」と考えると理解しやすくなります。
下社春宮と秋宮では神様がいる時期が変わるといわれる理由
春宮と秋宮の時期が話題になる理由は、下社に古くから伝わる遷座祭にあります。
ここでは、春宮・秋宮それぞれの時期と、御霊代が遷る意味を順番に見ていきましょう。
2月1日から7月31日ごろは下社春宮

下社では、毎年2月1日に秋宮に鎮まる御霊代を春宮へ遷す遷座祭が行われます。
春の農作業が始まる時期を前に、神霊が秋宮から春宮へ遷られる神事として受け継がれています。
そのため、2月1日から次の遷座が行われる7月末までを、春宮の時期として考えることができます。
春から初夏に下社を参拝するなら、春宮を意識して予定を組むと遷座の意味を感じやすいでしょう。
もちろん、この期間でも秋宮へ参拝することに問題があるという意味ではありません。
春宮ならではの境内や御神木などにも目を向けながら参拝すると、諏訪信仰をより深く感じられます。
この時期のポイント:2月1日から7月31日ごろは、御霊代の遷座を基準にすると春宮の時期です。春から夏前に参拝する方は、春宮を含めた予定を考えてみましょう。
8月1日から翌年1月31日ごろは下社秋宮

毎年8月1日には、春宮に遷されていた御霊代が再び秋宮へ遷されます。
この神事は「遷座祭」として行われ、一般には「お舟祭」としても知られています。
そのため、8月1日から翌年1月末までを秋宮の時期として整理できます。
秋の紅葉シーズンや年末年始に下社を訪れる場合は、御霊代が秋宮へ遷っている時期に当たります。
秋宮は下社の一社であり、春宮とどちらが上という関係ではありません。
参拝日が8月以降であれば、遷座の時期を知ったうえで秋宮を訪れると、神事と季節のつながりを理解しやすくなります。
この時期のポイント:8月1日から翌年1月31日ごろは、御霊代の遷座を基準にすると秋宮の時期です。秋から冬の参拝では秋宮を予定に入れるとよいでしょう。
2月1日と8月1日の遷座祭とは
遷座祭とは、御霊代を別の場所へお遷しする大切な神事です。
下社では2月1日に秋宮から春宮へ、8月1日に春宮から秋宮へ御霊代が遷されます。
単に建物を移動する行事ではなく、季節とともに神霊が遷られるという下社独特の信仰を伝える神事です。
「諏訪大社の神様がいる時期」という疑問は、この遷座祭を知ると理解しやすくなります。
特に8月1日の遷座祭はお舟祭とも呼ばれ、春宮から秋宮へ御霊代が遷される節目の日です。
参拝日が2月1日や8月1日に近い場合は、祭事に伴って通常とは境内の様子が異なる可能性もあるため、事前に当日の案内を確認すると安心です。
遷座祭のポイント:春宮と秋宮の「神様がいる時期」を理解する鍵になる神事です。参拝時期を決めるときは2月1日と8月1日を境目として考えるとわかりやすいでしょう。

下社の時期を覚えるなら、「2月に春宮へ、8月に秋宮へ」と整理すると覚えやすいです。
「神様がいない時期」と考えなくてよい理由
下社の御霊代が春宮と秋宮を遷ると聞くと、「御霊代がない時期のお宮には神様がいないのでは」と感じるかもしれません。
しかし、諏訪大社の信仰を「神様がいる・いない」だけで単純に分けて考える必要はありません。
春宮と秋宮はどちらも諏訪大社を構成する大切なお宮
諏訪大社は、上社前宮・上社本宮・下社春宮・下社秋宮の四社から成り立っています。
下社春宮と秋宮は、御霊代が季節によって遷る関係にありますが、どちらも諏訪大社の大切なお宮です。
公式の案内でも、四社の間に格の優劣はないとされています。
御霊代がもう一方のお宮へ遷っているからといって、そのお宮を参拝してはいけないわけではありません。
春宮にも秋宮にも、それぞれの境内に伝わる信仰や見どころがあります。
時間に余裕があるなら、遷座の時期を意識しながら両方のお宮を訪れると、下社の特徴をより理解しやすくなります。
覚えておきたいこと:春宮と秋宮はどちらも諏訪大社の一部です。「御霊代がどちらに遷っているか」と「そのお宮を参拝できるか」は分けて考えましょう。
諏訪大社には本殿を持たないお宮もある
諏訪大社には、自然そのものを大切にする古い信仰の形が残されています。
上社本宮や下社春宮、下社秋宮には一般的な神社で見られるような本殿がありません。
下社では御神木が重要な位置を占めており、春宮では杉、秋宮ではイチイの木が御神木とされています。
諏訪大社では、建物だけではなく自然と神様との関わりにも目を向けることが大切です。
そのため、「御霊代がないから神様が完全に不在」と単純に考えるより、諏訪大社独自の信仰を知ったうえで参拝するとよいでしょう。
境内の御神木や周囲の自然にも注目すると、一般的な神社とは違った魅力を感じやすくなります。
参拝のポイント:御霊代の遷座だけでなく、御神木や自然信仰にも目を向けると、諏訪大社ならではの特徴がわかりやすくなります。

「今はどこに御霊代が遷っているのか」を知ることは大切ですが、もう一方のお宮を避ける必要があるとは考えなくて大丈夫です。
上社本宮・前宮にも神様がいる?下社との違い
春宮と秋宮の遷座を知ると、「では上社本宮や前宮はどうなの?」という疑問も出てくるでしょう。
春宮と秋宮のように、半年ごとにどちらか一方へ御霊代が遷るという話は下社に関するものです。
上社本宮は春宮・秋宮の遷座とは別に考える
上社本宮は、諏訪湖の南側に鎮座する上社の一つです。
御祭神として建御名方神が祀られています。建御名方神をはじめとした四社の御祭神については、諏訪大社は何の神様?神様の名前とご利益で詳しく解説しています。
下社のように、2月に春宮、8月に秋宮へ遷るという季節の区分を上社本宮にそのまま当てはめるものではありません。
「諏訪大社はこの時期だと神様がいない」と考えて上社まで避ける必要はありません。
春宮と秋宮の御霊代の遷座は、あくまで下社の大切な神事として理解すると混乱しにくくなります。
上社を訪れる場合は、本宮と前宮それぞれの特徴を知りながら参拝するのがおすすめです。
上社本宮のポイント:下社の春宮・秋宮で行われる季節の遷座とは分けて考えます。時期だけを理由に参拝を避ける必要はありません。
上社前宮も諏訪大社を構成する一社
上社前宮は、上社本宮とともに諏訪大社の上社を構成する一社です。
御祭神として八坂刀売神が祀られています。
前宮も下社春宮・秋宮の季節による遷座とは別に考えるとわかりやすいでしょう。
諏訪大社は四社すべてで一つの大社であり、四社に格の優劣はありません。
時間が限られていれば目的に合わせて参拝先を選べます。どのお宮にするか迷う方は、諏訪大社はどこがいい?一社だけならどこ?も参考にしてください。
一方、時間に余裕があれば四社すべてをめぐる「四社まいり」もできます。実際に四社を巡る場合は、諏訪大社四社巡りの所要時間と効率的な回り方も参考にしてください。
上社前宮のポイント:前宮も諏訪大社を構成する大切な一社です。春宮・秋宮の遷座時期だけで諏訪大社全体を判断しないようにしましょう。

「春宮と秋宮の時期」と「諏訪大社四社全体」は分けて考えると、参拝先を決めやすくなります。
諏訪大社へ行く時期と参拝先の選び方
諏訪大社へ行く時期を決めるときは、御霊代の遷座だけでなく、旅行の日程や移動時間も含めて考えると無理がありません。
「神様がいる時期」を意識したい方は、まず下社の春宮と秋宮を基準に整理してみましょう。
2月から7月なら春宮を予定に入れる
2月1日から7月末までに諏訪大社を訪れるなら、下社春宮を参拝先に入れるとよいでしょう。
この期間は、2月1日の遷座祭を経て御霊代が春宮へ遷っている時期として整理できます。
春宮だけを参拝する方法もありますが、時間があれば秋宮も合わせて訪れると下社の違いを感じられます。
また、春宮を参拝するなら、時間に余裕がある方はすぐ近くにある万治の石仏まで足を延ばすのもおすすめです。
「時期に合うほうを一社選びたい」という場合は、春から夏前なら春宮がわかりやすい選択です。
ただし、2月1日は遷座祭の日に当たるため、通常の参拝とは状況が異なる場合があります。
祭事の日に訪れる場合は、当日の案内や交通状況なども確認しておくと安心です。
向いている参拝方法:2月から7月に下社を一社中心で参拝するなら春宮を検討しましょう。時間があれば秋宮との二社まいりもおすすめです。
8月から1月なら秋宮を予定に入れる
8月1日から翌年1月末までに訪れるなら、下社秋宮を予定に入れるとよいでしょう。
8月1日のお舟祭で、御霊代は春宮から秋宮へ遷されます。
そのため、秋から冬に諏訪大社を訪れる方にとっては、秋宮が時期に合う下社のお宮となります。
紅葉の時期や年末年始でも、「神様がいない時期ではないか」と過度に心配する必要はありません。
秋宮を中心に参拝しながら、時間があれば春宮にも足を運ぶとよいでしょう。
年末年始など混雑しやすい時期は、御朱印や授与品を希望する場合の受付時間なども事前に確認しておくと安心です。
向いている参拝方法:8月から翌年1月に下社を一社中心で参拝するなら秋宮を検討しましょう。混雑期は時間に余裕を持つことも大切です。
迷ったら四社まいりも選択肢
どのお宮へ行けばよいか迷う場合は、上社前宮・本宮・下社春宮・秋宮の四社をめぐる方法があります。
諏訪大社では、四社を参拝する順番に特別な決まりはありません。
そのため、宿泊場所や交通手段、混雑状況などに合わせて回りやすい順番を選べます。
四社すべてを参拝すれば、春宮と秋宮の時期だけにとらわれず、諏訪大社全体を感じられます。
ただし、上社と下社は離れているため、短時間で徒歩だけですべてを回る予定は立てないほうが安心です。
一日で四社を回る場合は、移動時間まで含めて余裕のある予定を組みましょう。具体的な所要時間や交通手段は、諏訪大社四社巡りの所要時間と効率的な回り方で確認できます。
四社まいりのポイント:参拝順に決まりはありません。上社と下社の移動もあるため、交通手段と滞在時間を確認してから計画しましょう。

時期を重視するなら春宮・秋宮を意識し、諏訪大社全体を知りたいなら四社まいりを検討するとよいでしょう。
神無月は諏訪大社から神様がいなくなる?参拝前の注意点
秋の参拝を考えていると、「神無月には全国の神様が出雲へ行くので、諏訪大社にも神様がいないのでは」と気になる方もいるでしょう。
神無月については、旧暦10月に全国の神々が出雲へ集まるという伝承が広く知られています。
しかし、諏訪大社への参拝時期を考えるときに、神無月だから参拝を避ける必要があるという公式な参拝ルールはありません。
秋に諏訪大社へ行く場合も、通常の参拝予定を立てて問題ありません。
むしろ下社では、8月1日に御霊代が秋宮へ遷されているため、秋は秋宮の時期として理解できます。
神話や伝承と、諏訪大社で実際に行われている遷座祭を混同しないことが大切です。
また、神事の開催日や授与所などの受付時間は変更される可能性があるため、旅行日が決まったら最新の案内を確認しておきましょう。

秋に参拝してはいけないと考える必要はありません。神無月の伝承と、下社の御霊代の遷座は分けて考えましょう。
諏訪大社の神様がいる時期についてよくある質問
最後に、諏訪大社の神様がいる時期や春宮・秋宮の参拝について、よく迷いやすい点を整理します。
- Q諏訪大社の神様が春宮にいる時期はいつですか?
- A
下社では2月1日に御霊代が秋宮から春宮へ遷されます。そのため、御霊代の遷座を基準にすると、2月1日から7月31日ごろまでが春宮の時期と整理できます。
- Q諏訪大社の神様が秋宮にいる時期はいつですか?
- A
8月1日の遷座祭で御霊代が春宮から秋宮へ遷されます。そのため、8月1日から翌年1月31日ごろまでが秋宮の時期と考えるとわかりやすいでしょう。
- Q御霊代がない時期の春宮や秋宮を参拝してもよいですか?
- A
参拝できます。春宮と秋宮はどちらも諏訪大社を構成する大切なお宮なので、御霊代がどちらに遷っているかだけを理由に、もう一方への参拝を避ける必要はありません。
- Q諏訪大社は四社すべて回らないといけませんか?
- A
四社すべてを回らなければならない決まりはありません。また、参拝する順番にも決まりはないため、旅行時間や交通手段に合わせて参拝先を決められます。
- Q神無月に諏訪大社へ参拝してもよいですか?
- A
参拝して問題ありません。神無月の伝承を理由に諏訪大社への参拝を避ける必要はなく、下社では8月1日以降、御霊代が秋宮へ遷っている時期として整理できます。

迷ったときは「2月1日に春宮へ、8月1日に秋宮へ御霊代が遷る」という基本を覚えておくとわかりやすいです。
まとめ
諏訪大社の神様がいる時期を知りたい場合は、下社春宮と秋宮で行われる御霊代の遷座に注目すると理解しやすくなります。
2月1日に御霊代が秋宮から春宮へ遷り、8月1日に春宮から秋宮へ戻ります。
そのため、2月から7月は春宮、8月から翌年1月は秋宮というのが、時期を考えるときの基本的な目安です。
ただし、御霊代がもう一方のお宮に遷っているからといって、「神様がいないので参拝してはいけない」と考える必要はありません。
諏訪大社は上社前宮・本宮・下社春宮・秋宮の四社で成り立っており、四社に格の優劣はなく、参拝順にも決まりはありません。
時期を重視するなら春宮や秋宮を中心にし、時間に余裕があれば四社まいりを検討すると、諏訪大社への理解をさらに深められるでしょう。
神事の日程や授与所の受付時間などは変更される可能性があるため、参拝前には最新の案内を確認してから出かけると安心です。

参拝する季節に合ったお宮を意識しつつ、気になるお宮には時期を問わずお参りしてみてください。

