諏訪湖の氷がせり上がったできた御神渡りの出現を認める拝観式の神事は、諏訪市の八劔神社の宮司や総代の関係者が御神渡りのできた筋とか方向を最終確認する神事です。
八劔神社の関係は1月初旬の寒の入りから毎朝7時に諏訪湖で御神渡りの出現にむけて観測を続けています。この観測は1443年の室町時代からの記録が残されています。
拝観式の写真特集は私自ら出向いて撮った2018年(平成30年)記録の紹介です、この年は1/27に全面結氷し御神渡りができたのは2/2で2/5に拝観式を行っています。御神渡りの大きさはいつもより小さいのではないかとの印象でした。
御神渡りの記録とか御神渡りとは何かはこちらをご覧ください。
どのようにして御神渡りができるのか自然現象の条件なども知ることができます。
2018/01/27全面結氷した諏訪湖の様子です、白鳥の飛来地ですコハクチョウは氷の上を歩いていました。
御神渡りの観察では諏訪湖畔の水際で気温・水中の温度や湖面の状況を見ています、諏訪湖の氷をくだいて厚みの調査をしています。
御神渡りの拝観式2018の流れと写真集です
この写真集は諏訪湖で5年ぶりに行われた2018年2月5日の拝観式の流れに沿った記録写真です、自宅を朝7時に出発してから終わるまでの様子を時系列に紹介します。
諏訪湖に到着すると大勢の報道陣や見学者で岸辺の湖上は一杯の人でした。
御神渡り拝観式の日程表
2018/02/05の拝観式の日程表です。
- 7時 八剱神社で神事
- 7時45分 諏訪市農田の旧六斗川河口付近で神事
- 岡谷市湊小田井の信号機付近で車窓から筋を確認
- 下諏訪町赤砂崎で神事
- 下諏訪町高木で神事
- 諏訪市湖岸通り1の千本木川河口付近でしめ縄を木にかける
- 10時10分頃 八剱神社で拝観奉告式
- 10時35分頃 八剱神社で占い
御神渡り拝観式、諏訪市豊田
八劔神社の関係者の神事前のお祓いです、諏訪湖畔の水際の氷の上です、場所は諏訪市豊田舟渡川河口付近です。
報道陣や見学者に対しても特別にお祓いをしていただきました。
諏訪市豊田、旧六斗川河口付近から御神渡りの場所に向かって湖上を歩いています。
最初の拝観式です。せり上がった氷に神職および氏子総代関係は深々と頭を下げています。
拝観式の様子を見ている見学者、ここも岸から少し湖面入った氷の上です。
八劔太鼓の祝い太鼓が響き渡っていました。
関係者は大型バスで次の拝観場所に移動しました。
御神渡り拝観式、下諏訪町赤砂崎
バスから降りてきた拝観式関係者
お祓いの手前の氷が亀裂が御神渡りですが、出現してから気温の上昇で小さくなっています。
岡谷市の湊方面に御神渡りが走っている様子です。
報道陣の質問に応える八劔神社の宮坂宮司です。
八劔神社のお守りと絵馬を売っていましたので記念に買いました。
御神渡り拝観式、諏訪市湖岸通りの市民いこい広場公園
御神渡り拝観式の最後の場所となります。
拝観式に肩にかけた、しめ縄は木にかけていました、お役目を果たしたしめ縄は八劔神社へ持ち帰っておたき火として燃やしていました。
拝観式で神職と氏子総代は精進潔斎の証しである「しめ縄」を肩から掛け、3本の筋(御神渡り)を確認して氷のせり上がりに深々と頭を下げます。
精進潔斎は辞書には≪飲食を慎み、心身を清め、けがれを避けること≫とありました。八劔神社のある小和田地区では、それぞれの家にはしめ縄が掲げられ地域全体が厳粛な雰囲気に包まれます。
八劔神社での拝観報告
拝観報告式のあとの、年占い
御神渡りの神事を司る諏訪市小和田の八劔神社では、亀裂の方向による世相の「年占い」を発表しました。
天候は「前半不安定なれど、後半は順調 。
作柄はやや良。
経済は明るい兆しあり」
という結果でした、古くから御神渡りの出現状況は天下国家の未来予測の吉凶を告げるものでした。
1日の流れを動画でも撮りましたので併せてご覧ください。
まとめ
- 5季ぶりの諏訪湖の御神渡りを目の前で見学できて、良い体験ができました。
- 御神渡りが出現したニュースが流れると大勢の観光客や見学者が殺到していました。
- 子ども頃に見た御神渡りからすれば近年は小さくなったのが残念です。
- 2018/02/05の拝観式の様子を写真をメインにまとめた記事を2021年正月に再編集しました。
コメント
丁寧、分かりやすい説明に思わず引き込まれ読ませてもらいました。
3年前の御神渡りの喜びの光景、懐かしく拝見しました。
これからも諏訪湖の情報発信、楽しみにしています。
ありがとうございました。
牛山さん、コメントありがとうございました。
諏訪のよさを知ってもらうための情報発信に力を入れていきたと思っています。
応援よろしくお願いします。