ここアサギマダラの飛来地は長野県諏訪市の「アサギマダラの郷(さと)」ですが、長野県内では他には宮田村が有名かと思っています。
この地籍は諏訪市四賀普門寺の諏訪警察署の跡地であった白狐公園の北側のお花畑です。
その他、諏訪地方では富士見町や霧ヶ峰高原、高島公園や岡谷市長地地区と飛来してきているところがあります。
このほか個人でフジバカマを庭先に栽培してやアサギマダラを幼虫から育てて観察している方もいると聞いています。
私もこのアサギマダラの郷の会員として2021年から関わってフジバカマの栽培のお手伝いやアサギマダラの飛来の観察を時期になれば毎日やっています。
その他アサギマダラの見れる時間帯とかアクセス方法や駐車場の状況やフジバカマの栽培で冬越しや株分けの様子なども画像付きで紹介しました。
2021年昨年の記録動画を紹介します↓
アサギマダラの飛来地 長野県諏訪市「アサギマダラの郷」
アサギマダラの飛来地の一つとして長野県諏訪市四賀地区普門寺の白狐公園横の「フジバカマの郷(さと)」のご紹介です。
私有地の休耕田に2018年にフジバカマの株を10株から初めて2021年には1500株さらに2022年には倍の3000株まで増やしました。
そして肝心のアサギマダラの飛来数は、
- 2018年には1匹
- 2019年:10匹
- 2020年:44匹(9月17日に初めて確認)
- 2021年:550匹以上(9月7日に初めて確認9/20前後は毎日60匹前後、10/11の4匹が最後、もう見ることはできませんでした)
- 2022年:16匹
- 2023年:93匹
2024年の飛来情報はこちらのサイトで紹介しています、もし現地での見学の場合は蝶がいない時もあるので必ずご確認のうえお出かけください。↓
チョウの数え方をあえて1匹(いっぴき)2匹と書きました、その方が何故か馴染みますよね!
でもね正確には1頭(いっとう)2頭です。
あら~不思議、英語では「head」で牛やチョウを数えていて、その直訳で「頭」なったのでしょうか?
上記のようなアサギマダラの飛来数をみれば旅する蝶の渡りルートの休息地になりましたね。
と言うことで、9月の上旬から10月の上旬まで概ね1ヶ月間アサギマダラを見ることができますが、例年ですと9/20前後が最盛期かな~と思っています。
そんな訳で今年(2022年)は期待が膨らんで看板を2個所に設置しアサギマダラが飛来したら桃太郎旗も立てる予定です、それとなんと駐車場も数台置けるスペースも作りました。
フジバカマの株も更に増やしてアサギマダラの休息地として更に看板や駐車場も整備しましたのでと1人でも多くの人にアサギマダラを知っていただきたくお出かけをお待ちしてます。
駐車場にある看板は「アサギマダラについて」書かれていますので文字起こしをしました。
アサギマダラは諏訪地方では5月末から10月上旬ころまで見られますが、夏の高原、秋の里で見る機会がふえます。
「旅するチョウ」として知られ、日本列島を春から夏にかけて南から北へ移動し、移動先で世代を重ね秋になると南へ移動します。
この地方の南下の旅の一ルートとなっているようです。そして海を越え2000キロにもおよぶ移動をする個体も知られています。
半透明なはねのアサギ色がその名の由来で細かく羽ばたかずフワリフワリと優雅に舞い、人をあまり恐れずはねを広げると10センチにもなる大きな美しいたいへん魅力的なチョウです。
オスは吸蜜するフジバカマよりアルカロイドという成分を吸収してメスをひきつけるフェロモンを分泌します。
この郷にもより多く呼び込み、見たことがない多くのみなさんにもこのチョウの魅力を知ってもらい、興味を持っていただけたらと思い、同じ思いを持つ多くの仲間で、この郷にアサギマダラを好んで蜜を吸う花「フジバカマ」を増やし大切に管理してきました。
最近では全国各地で同じ思いの人たちが同様の取り組みをしております。
この花は万葉集にも登場する秋の七草の一つとして知られ、乾燥した葉は桜餅の葉のようなあまい香りがします。
この郷では例年、花が咲き誇る9月上旬から10月上旬までの間このチョウは見られますので是非ごゆっくり観察してみてください。
きっと、あなたもこのチョウのとりこになることでしょう。そして無事に長い旅ができるように祈ってあげましょう。
ありがとうございます。
アサギマダラについての看板の文字を書き写しました。
その他、看板には写真もあります。
- 桑原城趾を背景に飛んでいるアサギマダラとフジバカマ
- アサギマダラの生態として卵からふ化直後、幼虫、さなぎ、成虫
アサギマダラの飛来地の長野県諏訪市「アサギマダラの郷(さと)」は長野県の一角として同じ県内の飛来地に負けないよう大切に管理をして写真愛好家や地元や地域に親しまれる交流の場として発展すると思っています。
アサギマダラの飛来中は日本国内や外国のチョウを集めているチョウの愛好家の伊藤先生も毎日雨降りで無い限り午前9時から午後3時までは見学者へのガイドをやってくれますのでアサギマダラを見に多くの人に足を運んでもらいたい思いで一杯です。
アサギマダラの見れる時間帯は
昨年観察した結果から一番のオススは晴れた日の午後2時頃から3時頃が一番いいかな~と思っています。
特に写真愛好家にとってはこの時間帯は順光でとったり逆光で撮ったりとよりよい撮影ポイントになると確信しています。
もちろん曇りの日であったり小雨であってもアサギマダラは飛来してきますから大丈夫です、気温が高くなって26℃以上なるとフジバカマの花の天辺から日陰の涼しい場所に移動しています。
見学時間はそれ以外の午前中であっても朝の7時頃にはもうどこからなく飛んできていて夕方でも5時頃までは見ることができます。
アサギマダラの郷(さと)へのアクセス
アサギマダラの飛来地、長野県諏訪市のアサギマダラの郷は四賀地区普門寺地籍の白狐公園の横のお花畑(フジバカマ)のある場所で看板や桃太郎旗もあって分かりやすいと思っています。
この公園は旧諏訪警察署があった跡地が白狐(びゃっこ)公園として利用していますので、そこを目指してご来場ください。
- 上諏訪方面からは
国道20号線で茅野方面に向かって諏訪植木を過ぎた直ぐの信号機「四賀普門寺南」を右折したら1分です。専用の駐車場が用意されていますのでそこに停めてください。 - 茅野方面からは
国道20号線を上諏訪方面に向かって諏訪中央自動車学校を過ぎた最初の信号機「四賀普門寺南」を左折して1分です。
アサギマダラの郷の駐車場は
2~3台なら畑の片隅におけます。専用の駐車場を今年(2022年)に整備しました数台は停められますし、もし満車の場合は地主のアパートの駐車場も利用可能です。
フジバカマの育て方
フジバカマの花は甘い香りをだだよせてくれますので、その香りも是非味わってほしいと思っています。
アサギマダラが蜜を吸う花として家庭園芸の植木鉢等に入れて栽培している方もいると聞いていますが、ここでは休耕田に株分けして植え付けた育て方の紹介となります。
秋に作業した冬越しのやり方と春先の株分けの様子を私もお手伝いしたのでその体験のレポートです。
フジバカマの冬越し
2021年は概ね1500株のフジバカマのお花畑となりました、10月下旬ともなればフジバカマの花はほとんどが枯れましたがこの姿もまた近くで見るとキレイですね。
2021/11の下旬にアサギマダラの郷の会員が集まって出払いでフジバカマの茎を切り落としました、高さ2mにも高さになっているのを一気に切るのは大変なので2/3位は電動バリカンで切り落としました。
残りの1/3はハサミや鎌での手作業で切り落としの作業です。
1500株を8名で1時間ちょっとかかって刈り取りが終了し刈り取った茎はこのまま放置です、来春の3月には株分けの作業予定です。
フジバカマの株分け作業
春先3月の下旬にフジバカマの株をスコップで掘り出して2~3個に株分けをして増やしました。
具体的な作業としては
- 株をスコップで掘リあげる。
- 古い土や根はそのまま。
- 2~3個位に分けた。
- 1m位の株間で植え付けた。
フジバカマは休耕田への植え付けで田んぼは十分な水分もある場所なので水やりはやっていません。
3月に株分けしたフジバカマの花(右側の通り)↓もそれぞれ立派な花を咲かしたのでアサギマダラの飛来を一日千秋の思いで待っています。
アサギマダラの飛来地のまとめ
- アサギマダラは長野県の諏訪にも飛来しています。
- 渡り蝶の休息地は「あさぎまだらの郷」です。
- この地では9月の中旬~10月の中旬まで見ることができます。
- チョウを見る他、フジバカマの花の香りも一緒に楽しんでください。
- 見学時間は午後2~3時頃がいいかな~と思っています。
- 日中温度が上がりますと蝶は葉の天辺から日陰に移動しています。
- 私有地の休耕田ですが1500株から3000株へと株分けしました。
- 看板や駐車場の整備も2022年の今年に出来上がりましました。
- 1人でも多くの見学者のご来場をお待ちしています。