男子部門では、中川村出身の桃澤大祐選手(30歳)がスタート直後にリードし、1時間6分8秒のタイムで4年ぶり5度目の優勝を果たしました。
女子部門では、松本市出身の嶋田早紀選手(24歳)が1時間18分14秒の大会新記録で初優勝しました。
第35回諏訪湖マラソンが、日本陸上競技連盟公認のハーフマラソンコース(21.0975キロ)で、諏訪市の諏訪湖ヨットハーバーをスタート・ゴール地点として、10月22日(日)に行われました。
秋晴れの快晴のもと、全国から約6,600人のランナーが、紅葉で飾られた湖畔を駆け抜けました。
このマラソンは、諏訪湖の浄化と観光振興を目的に1989年に始まり、35年目を迎えました。
昨年は参加人数を半減させた4,000人で3年ぶりに開催されましたが今年は段階的に大会規模を拡大し、全国から6,621人がエントリーしました。
早朝は今季最低の気温でしたが、開会式の頃には天候が回復し、ランナーたちは最適のコンディションでスタートしました。
午前10時、家族や仲間からの応援を受けながら、諏訪湖を左回りする平坦なコースを走り抜きました。
ゴール地点では、ランナーたちに「あと少し」「ファイト」「頑張れ」といった温かい声援があったりまた、茅野市出身で平昌五輪金メダリストの小平奈緒さん(相澤病院)などがゲストランナーとして参加し、選手たちを励まし、大会を盛り上げていました。
諏訪湖マラソン2023の結果
第35回諏訪湖マラソン年代別優勝者
男子
高校生 | 今井 結斗 | 1時間17分12秒 |
30歳未満 | 池田 悠司 | 1時間9分12秒 |
30歳代 | 桃澤 大祐 | 1時間6分8秒 |
40歳代 | 西澤 洋務 | 1時間11分44秒 |
50歳代 | 利根川 裕雄 | 1時間14分57秒 |
60歳代 | 江森 弘明 | 1時間23分14秒 |
70歳以上 | 仙石 光男 | 1時間35分17秒 |
女子
高校生 | 田村 るう | 1時間19分25秒 |
30歳未満 | 嶋田 早紀 | 1時間18分14秒 |
30歳代 | 久保 茉莉子 | 1時間27分55秒 |
40歳代 | 平田 絢子 | 1時間11分44秒 |
50歳代 | 利根川 裕雄 | 1時間26分39秒 |
60歳代 | 鹿野 恵利子 | 1時間32分22秒 |
70歳以上 | 武藤 直美 | 1時間54分27秒 |
諏訪湖マラソン総合成績
男子
①桃澤 大祐 | 中川村 | 1時間6分8秒 |
②牛山 純一 | 茅野市 | 1時間8分5秒 |
③池田 悠司 | 諏訪市 | 1時間9分12秒 |
④小森 勇志 | 長野市 | 1時間9分21秒 |
⑤成田 元気 | 愛知県 | 1時間10分24秒 |
⑥原 謙二郎 | 飯田市 | 1時間10分28秒 |
⑦仁科 利弥 | 飯田市 | 1時間10分38秒 |
⑧林 大輔 | 奈良県 | 1時間10分46秒 |
⑨中村 孝樹 | 長野市 | 1時間10分53秒 |
⑩川市 哲也 | 埼玉県 | 1時間11分5秒 |
女子
①嶋田 早紀 | 松本市 | 1時間18分14秒 |
②田村 るう | 下諏訪町 | 1時間19分25秒 |
③臼田 彩花 | 下諏訪町 | 1時間24分16秒 |
④平田 絢子 | 大阪府 | 1時間26分39秒 |
⑤久保茉莉子 | 東京都 | 1時間27分55秒 |
⑥五味寿美子 | 松本市 | 1時間29分29秒 |
⑦矢澤 美紀 | 宮田村 | 1時間29分38秒 |
⑧高野 夏来 | 新潟県 | 1時間30分40秒 |
⑨鮎澤 茉那 | 岡谷市 | 1時間32分5秒 |
⑩鹿野恵利子 | 長野市 | 1時間32分22秒 |
諏訪湖マラソンスタート時の気象条件(午前10時)
- 天気:快晴
- 気温:10℃
- 湿度:44%
- 風向:南南西
- 風速:1メートル
第35回諏訪湖マラソン総合優勝者
男子総合優勝は桃澤 大祐氏
4年ぶりの参加でも、非常に印象的でした。男子総合部門で、28~31回の大会で4回連続優勝を果たした桃澤選手は、2位の選手にほぼ2分の大差をつけて堂々の優勝を飾りました。
30歳の彼は、スタート直後から一度もトップの座を譲らずにレースを駆け抜けました。「久しぶりの諏訪湖で楽しい走りができたことがうれしかったようでした。
「また戻ってきたという声援も力になりました」と、沿道からの声援に感謝しながら、満足げに笑顔を見せましたね。
最初の1キロを2分51秒というハイペースで駆け抜け、その時点で後続の選手たちを約50メートルも引き離しました。
その後、10キロ地点までの1キロごとのペースは3分5秒前後で安定していました。
前の週に東京で行われたハーフマラソンに参加したことから疲労が蓄積していましたし、給水時に氷を摂取したことで腹痛に悩まされまたようでしたが、後半は失速せずに「貯金はある。追いつかれても構わない」と冷静に走りきった結果だと感じました。
山梨学院大学を卒業後、地元の企業に就職し、社会人ランナーとして成功を収めましたが、2021年9月にはトレーニングの難しさから東京の実業団に入ってからは、1万メートルで自己ベストを更新するなど、成長を遂げていました。
でも~「競技者としての将来ビジョンはやはり地元で迎えたい」という思いから、わずか1年半でその実業団を退社。現在は実家のある中川村に戻り、家業の農業を手伝いながら、ハードなトレーニングに取り組んでいますね。
将来の最大の目標は、佐久長聖高校男子駅伝部の監督であった高見澤勝氏が現役時代に樹立したフルマラソンの県記録(2時間12分10秒)を更新することだそうです。
このタイムは15年以上も破られていないため、「そろそろ記録を塗り替えなければならない」と桃澤選手は意気込んでいます。
来年は大阪か東京のマラソンに挑戦し、目標タイムを2時間10分切りに設定し、野心的に取り組む予定のようですね。
女子総合優勝は嶋田 早紀氏
女子総合部門では、信州大学医学部の6年生である嶋田選手が2度目の出場で初優勝を果たしました。
第25回大会以降、日本陸連に公認されたコースで、嶋田選手の1時間18分14秒は女子の最速タイムでした。「沿道の応援も私にとって大きな力となり、自分が予想していた以上の走りができました。
優勝できるなんて思っていなかったので、自分自身も驚いています」と彼女は喜びました。
嶋田選手は東京都出身で、臨床医を目指しています。中学から長距離ランニングに取り組み、信州大学に進学後も医学部陸上部に所属し、学業と競技を両立させてきました。
病院実習や勉学の合間に走り込みを続け、フルマラソンにも挑戦しました。去る4月の長野マラソンでは、2時間48分2秒のタイムで女子総合3位となり、県内トップ選手として素晴らしい成績を収めました。
このシーズンも怪我なく、しっかりとトレーニングを積むことができ、5年ぶりに出場した諏訪湖マラソンで、ハーフマラソンの自己ベストを約5分も更新しました。
昨年12月から1か月間、諏訪赤十字病院で救命医療の実習を経験した嶋田選手にとって、諏訪湖畔は特別なコースでした。
諏訪湖マラソンには過去に2度エントリーしましたが、怪我のために出場できなかったと語り、「大学生活最後の年に素晴らしい走りができ、しかも優勝できたことは本当に嬉しいです」と笑顔で話していましたね。
諏訪湖マラソン完走証
諏訪湖マラソンの完走証は前回同様に郵送はなくて正式な順位が決まったところでWEB完走証が公開されました。
ランネットのページへ移動
各自が検索してご自分に大会記録を表示させてからプリントアウトしますのでその流れは少し面倒ですが以下の流れにのってやってみてください。
大会記録が確認出来るWEB完走記録証のサイトへ>>>
- 手順1RUNNETの「第35回諏訪湖マラソン」ページを表示します。
- 手順2ランナー検索
「ナンバーカード」または「氏名」を入れます。
今回は男子高校生1位のナンバー101を入れてみました。 - 手順3ランナー検索結果
検索結果が出ますので「氏名」か「ナンバーカード」のいずれかをクリックします。
- 手順4個人記録の詳細
個人の記録の詳細やタイムリストが表示されます。
- 手順5記録証の画像をクリック
左側にあるテンプレート画像の中から好きな画図をクリックしてください。
- 手順6プリントアウト
完走記録証が表示されますので印刷するにはプリントアウトします。
諏訪湖マラソンのコースや距離や制限時間などはこちらの記事をご覧ください。
まとめ
- 秋晴れの快晴のもと、全国から約6,600人のランナーが参加しました。
- 男子部門総合優勝は、中川村出身の桃澤大祐選手でした。
- 女子部門総合優勝は、松本市出身の嶋田早紀選手でした。
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